生活場面でできる治療法

歯の表面は白いエナメル質の名称で、蓄積された痛みが生じても感じにくい場所となります。内側に入ると象牙質となり、象牙細管が集まっているうえ、歯髄という神経や血管が満たされている部分となっています。何らかの刺激を感じている時は、知覚過敏であったり痛みや炎症を引き起こしている状態となっています。歯の神経は全身と繋がっている部分なので、痛みを放置してしまうと身体の不調を引き起こしかねません。
歯の痛みの種類はいくつかあり、虫歯は表面に付着した細菌が作ったバイオフィルムによって生じます。糖分を栄養分としているので、菓子や炭酸飲料水を良く摂っている人に症状が出やすくなります。歯髄にも被害が進行していれば、痛みやしみる症状が出ます。歯根の周辺まで及ぶと、全身に感染を引き起こしている状態です。
歯周病は、歯と歯肉の間に菌が入り込み、骨や周辺組織を引き起こす病気です。毎日の食生活を送るにあたり、プラークは付着します。特に喫煙や服薬の習慣がある人には、身体の抵抗力が下がり菌が増殖することで、症状が出やすくなります。重症化すると、動脈硬化や認知症など重い病気を発症しかねません。
事故や転倒などで歯が破折したケースも、注意が必要です。見た目が悪いだけでなく歯の痛みや不調を引き起こしやすくなり、膿が溜まると不快な口臭が出てしまいます。また、親知らずが奥の方に生えるなど正常な状態でない時は、細菌に感染をすれば炎症や虫歯の原因となります。中高年の女性は、頭痛や更年期のトラブルの原因になりかねません。